活動日誌

2014年11月 6日 (木)

「河合書道教室」野田村文化祭出展!

こんにちは,京大の河合です。
それではお待ちかね(?),文化祭の様子をご紹介します!

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実は今年の文化祭,書道作品の出展が多く,小学校と中学校を含めると
全部で5団体が出展しています。

手前味噌と謗られようと,親バカと呆れられようと……

「うちの書道教室が一番おもしろかった!!」

…と声高らかに宣言したくなるほど,個性的な作品が並んでいると
思います。

これだけ多彩な書風,魅力的な言葉が並んでいると,いくら見ていても
飽きません。

特におもしろいのは,「言葉の意味」と「書風」が見事に調和している
作品がとても多いところです。

たとえば,「毎日が感謝の連続,感謝の生活ですよ」と穏やかに語る女性の作品
「感謝の生活」は,非常にふっくらとした温かみのある作品に仕上がっていて,
その気持ちがよく伝わってきます。
「私みたいな作品でも,こうやって軸になると良く見えるね(笑)」なんて仰っていましたが,
本当に素敵な作品になったと思います。

「兼愛無私」をお書きになった女性(ネタバレすると谷地さん!)は,
「この一枚を書いたとき,なんかうまくいった気がした」と語っています。
相当の枚数を練習されたようで,その最後のほうの作品とのことです。

書きこみの甲斐あって線に迷いがなく,それでいて安易に筆勢を生じさせることなく,
作品全体が深遠な雰囲気で透徹されています。まさしく「兼愛無私」です。
谷地さん,書道教室では遠慮なく「私」を見せてくださいね!

そして個人的にツボだったのが「常微分方程式」。
単なる微分方程式でなく,頭に「常」がついているのがこれまたグッとくる…

…といったマニアックな感想はさておき,隷書体がピタッとはまった作品だと思います。
こういった専門用語を書で表現するのは大変難しいのですが,
隷書という古風で誇張的な書風を用いることで,なんとも不思議な魅力を放っています。

ご本人は当初から「この字を隷書で書きたい!」と仰っていたので,
これこそ個性のなせる業ですね。
(ちなみに,出品しなかったほうの作品は,職場である高校の廊下に
さっそく貼ってくださったそうです♪)

「こうして飾られると,コンクールにも出品してみたくなりますね」と語る方もいて,
今回の出展は,一人ひとりにとって意味ある一歩になったのではないかと思います。
普段の和気あいあいとした雰囲気もいいのですが,こうして何か目標に向かって
取り組むのも大切ですよね。
またこういう機会を持ちたいと思っています!

さて,次の書道教室は…

【11月15日(土)13:30-16:00@生涯学習センター(多目的ホール)】

…です!

ご都合のつく方はお気軽にお越しくださいね♪

「河合書道教室」文化祭に…向けての準備!

こんにちは,京大の河合です。
さあ,文化祭は…とその前に!一つ印象的なエピソードをご紹介します(^^;

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実は,前回の書道教室から文化祭までの一週間,引き続き野田村に滞在して
作品制作の個別対応をしていました。
普段の書道教室ではゆっくり話せないこと,あまり話せないことも,
時間を気にせず共有できるので,そういった意味でも大変充実したひと時でした。

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さて,驚くべきは「温故知新」を書いたこの女性。
何やら床がすごいことに?!

朝10時半に来られ,夜6時頃にお帰りになるまで,ほぼ6時間(!)書き通し,
その枚数はなんと127枚!

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ご本人も「こんなに書いたのは初めて」と,疲労と達成感の
交じった様子で仰っていました。
まさに全力を注ぎつくしたのだろうと思います。

この様子を見てふと思い出されるのは,記念すべき第1回
ある中学生の女の子が見せた没頭的な取り組み。

人によっては「紙の無駄使い」とも断じてしまうこの行為,
私はとても大切にしているのです。

時間も気遣いもスカッと忘れて,ひたすら筆を動かし,紙を繰る。
その間,完全に無心になることもあれば,どこかその状態を冷静に
観察している自分もいたりする。

そこには,「上手な字を書かなければ」という義務感や圧迫感,強制感
のようなものはありません。
ただひとえに書きたい,気持ちのいい字を書きたいという純粋な思い
のみによって突き動かされ,自分だけの時間空間の流れに身を置くことに
なります。

この経験を踏むと,まず間違いなく書道を嫌いにはなりません。
というか,自分の身体と親和的に癒合してしまうために,嫌いになりようが
ないのです。

もちろん,始めから「今日は100枚書くぞ」と意気込んだり,
「たくさん書きなさい」なんて言われて書いたのでは,全く意味はありません。
むしろ逆効果かもしれません。
「気付いたらのめりこんでいた」という点がとても重要なのです。

さすがに毎回こんなことが起こるといくら紙があっても
足りなくなってしまいますが(笑),
またこのような機会に巡り合ったときにはそっと見守りたいと思っています。

さて,次は(次こそは)文化祭のご報告です。
今度こそお楽しみに!

2014年11月 5日 (水)

10月25日「河合書道教室」第25回開催!

こんにちは,京大の河合です。
さて,先のブログで(図らずも?)宣言されてしまいました「野田村文化祭への出展」。
申込書を出してしまいましたので,もう引き返せません!

ということで,この日は楽しく作品制作です♪

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いつもの教室とは異なり,「今月の課題字」のようなものはありません。
自分が気に言った言葉,心の琴線に触れた言葉を,書初めサイズの大きな紙に書きます。

書き方もずいぶん違います。
いつも通り机の上で書く人もいれば,床に紙を広げて書く人もいます。

次々と書かれる作品によってどんどん床を敷き詰められていく光景は,
見ているだけでもわくわくします。
目標に向けて,みんなで何らかのモノを制作するときの独特の昂揚感が
会場全体に満ちていました。

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こんなふうにお互いに教え合う光景も。
学び合いの輪がどんどん広がっていきます。

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こちらの女の子,まずは学校に提出するという書道コンクール作品を書きました。

普通に座って書いてみたり,床で書いてみたり,周りの大人の方の助言で
正座して書いてみたり……なんて微笑ましい(^^)

この子の真骨頂は,その幼さからは想像もつかぬほどの丁寧な筆運びにあります。
一点一画を決しておろそかにしないので,書線が深く紙に食い込み,
作品に静謐な味わいをもたらします。
今後の成長が楽しみです!

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ふらっと入ってきた三人組の中学生にも,せっかくなので一筆書いてもらいました。
みんなの視線を一手に受けながらの揮毫,気恥ずかしさで
線がだんだん細くなってしまいました(^^;
ごめんね!(>_<)

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さて,最後まで残って書いたのはこのお二人。
写真左上の時計を見ると…5時15分?!
スタートは1時半ですから,かれこれ4時間近く開催していたことになります。

特に,小学生の女の子は2時過ぎから来ていましたから,3時間ほぼずっと
書いていたことになります。
「つかれたーっ!」とは言いつつも,納得のいく作品を書きたいという思いを
この子は強くもっていました。

私の教育熱?も高じてきて,「もう一枚書いてみない?」と訊くと,
即答で「うん。」
このやりとりを3回くらい繰り返し(笑),結局会場を撤収した時には6時を回っていました。

写真左手の女性は,お手伝いに来ていただいている,お馴染みの谷地さん。
河合書道教室に「お手伝いさん」なる概念は存在しません!ので,谷地さんにも
参加者として作品を書いてもらいました。

「今日は谷地さんが作品を作るまで終わりませんから」なんて半ば強制的に
取り組んでいただいたわけですが,「今日はすごく楽しく書けた」と語る
谷地さんの笑顔を見て,ほっと安心(^^)

さあ,はたして文化祭はどうなったのか?!
次回の更新を乞うご期待!

2014年2月19日 (水)

1月15日「河合書道教室」第17回開催!【3月14日更新】

【追記】

この日の様子は,道の駅「のだ」のブログで丁寧に紹介されています。
ライターは,この書道教室をいつも支えてくださっている谷地希美さん
(久慈広域観光協議会)です。
ぜひこちらも併せてお楽しみください!
http://kuji-tourism.jp/michinoeki/noda/page/2/

                                  (2014. 3. 14)

こんにちは!京大の河合です。
今日の野田村は小正月!書初めを多くの方に楽しんでもらおうと,
開催日をこの日にロックオンしました。

(当日知ったことなのですが,一連の小正月行事は午前中で
終わってしまうのですね。午後まで広場に残る人などいるはずもなく…(T_T))

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今日は2014年オリジナルカレンダーをつくります!
空白になっている部分に,自分にとっての大事な言葉をぶつけていただきました。

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今日は新しい人は来ないかな…と思っていたら,参加者の方が
お一方連れてきてくださいました!(写真手前の女性です)

なんと,その参加者は絵手紙も習っており,その絵手紙のお師匠さまだそうです。
私もぜひ習いたい!(>_<)

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自分だけのカレンダーをつくるとだけあって,気分もいっそう盛り上がります。
女の子が楽しく書いている様子を,その隣でおばあちゃんが
あたたかく見守る光景も。

いろいろな年齢の方が同じ場を共にする…難しい面も確かにあるのですが,
こういうシーンに立ち会うとやっぱり素敵なことだなぁと思います。

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こちらの男の子,お母さんと一緒に来てくれました。
この子の字選びセンスがこれまた秀逸で,なにやら難しい字を
書いてるなぁと思えば……「鸞」?!

はい,どう考えても親「鸞」聖人です\(^o^)/

「ありがたいことばだから,ぜひカレンダーに!」とお母さんと私で
盛り上がっている様子を尻目に,本人はいたって冷静沈着(笑)

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子どもたちも次第に集まってきてきました。
みんな初参加ということなので,まずは自分の名前を書いてもらいました。
それにしてもみんなおしゃれな名前…(^^)

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この方は,半切(35cm×140cmの紙のことで,「はんせつ」と読みます)に
以前から取り組まれています。
「今年はきちんと仕上げたい」と,やる気も十分です。
いっしょにがんばりましょうね!

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おもしろいのがこの後です。いつの間にか別の方が書いているではありませんか!
こういう連鎖反応を見ると,「教室」を開いてよかったなと切に思います。
一人で書いていたらこんな素敵なコラボレーションは絶対に起こりませんから。

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『書道では怪我をしない』とは,私が高校生の時に師匠がよく口にしていた言葉。
スポーツで高難度の技に挑戦するのは大きなリスクを伴いますが,
書道には一切それがありません。

見るからに難しそうな書風でも,(うまく書けなかったときの
精神的ダメージはありますが)トライする選択肢そのものは
万人に開かれているのです。

最近,この「チャレンジ精神」を発揮する参加者が確実に増えてきています。
以前は「私は楷書しか書けないから…」と頑なだった方も,
最近は行書や篆書(!)を積極的に書かれています。

自分にぴったり合う書風が見つかるといいですね!

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ぜひお部屋に飾ってくださいね!(^^)


追伸;

この日の書道教室が岩手日報(1月16日朝刊)に掲載されました!

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2014年2月18日 (火)

12月14日「河合書道教室」第16回開催!

こんにちは!京大の河合です。
この日は和室が使えなかったので,少し大きめの部屋
(多目的ホール)にて開催です。

会場は大きいですが,内容はいつもどおりです。
参加者同士まったりと過ごしました。

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先月の書体解説が好評だったので,課題字についても
5種類の基本書体を用意し,書道の幅広さを楽しんでもらいました。

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こちらはいつもの中学生。
少しずつではありますが,確実に力をつけています。

この日は,だれもが頭を抱える難所のひとつ,「右はらい」を練習しました。

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大学の先生(私の指導教員です!)もみなさんに交じって筆をとります。
隷書(平べったい字形と伸びやかな書線が特徴の書体)に挑戦中!

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書いているときの姿というのは,やっぱりいいものですね。

書いている本人は目の前の書に集中しているのでしょうが,
それを見ている側は,固唾をのんで見守り,その人が書き終わると同時に
こちらもやっと緊張がほぐれるような,独特の感覚にひたります。

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追伸;

一年以上前に書かせていただいた看板字「北いわての匠」のご本人に,
ついにお会いすることができました!
昆布をその場で削って試食できるという贅沢(^^)

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11月24日「河合書道教室」第15回開催!

こんにちは!京大の河合です。
連続開催第二日目の会場は,いつもの生涯学習センターです。

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今日もたくさんの方に来ていただきました。
とくに「お友達効果」のおかげで,小学生の女の子たちが集まってくれました。

そして,あふれんばかりの女の子パワーが炸裂することに…(後半に続く!)

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先月の「書体解説」が期待以上に好評だったので,
今回は書体を変えた課題字を並列記載した参考資料を作っていったところ,
教室内がすごいことに。

楷書や行書を書いている人の隣をみれば,
甲骨文字(覚えていますか?三千年前の中国で書かれていた古代文字のことです)や
隷書(扁平な字形をとる書体)など,摩訶不思議な書体があちこちに発生していました。

まさに三千年の歴史の縮図!

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カメラ目線がキマっていたので掲載!\(^o^)/

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子どもたちは大きな紙に興味津々!
とくに,中国ヤギの毛でできた柔らかい筆(羊毛筆といいます)が
気に入ったようで,ほっぺたを撫でながら「気持ちい~ぃ」と満足気(^^)

「この筆で書いてみたい!」という声に応えて試しに書いてみてもらったのが,
この写真です。

『お日さまはいつもきらきらきれいだな』
『おほしさま,よぞらにきれいなだ』(←間違え方もかわいい^^)

学校で習った文章なのか,それとも即興でつくりだしたのかはわかりませんが,
難しい筆(羊毛筆は上級者向けの道具なのです)にまったく臆することなく
次々と言葉を紡いでいく姿は,何度見ても感心させられます。

こういう子どもの豊かな創造性が,分別がつくにつれて
失われていくのかなぁと思うと,ますますこの時間を
大切にしなければという思いが深まります。

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ところで,・・・

楽しいことが重なると,周囲にかまわず騒いでしまうこと,よくありますよね。
仲良しの友達,気持ちの良い筆,自由に書ける環境。
こんななかで小学校低学年の女の子たちが集まったら…

河合書道教室新聞第1面トップ記事
「書道講師,小2女子に翻弄:畳墨まみれに」

…女の子たちの元気パワーに終始先生がたじろぐという,
なんとも情けない事態に(泣)

他の参加者の方に助けていただきながら,事態の収拾と部屋の掃除をしました。
小学校の先生の偉大さを痛感しました。

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すっかり常連さんのこの母娘,今回も仲良く楽しんでくれました。

この女の子の足元にもいろいろな言葉が書かれた紙が重なっていますね。
おとなしめの子なのですが,ひとたび座れば筆が踊りだします(≧▽≦)

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お掃除が終わった後は,気を取り直して作品鑑賞会。
私がドタバタしている間に,今回も皆さんいい作品を書かれていました。

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11月23日「河合書道教室」第14回開催!

こんにちは!京大の河合です。
今月は2日連続開催!初日は泉沢仮設住宅です。

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今回は皆さんのご都合に合わなかったせいか,
静かな開催となりました。

テーマは「2014年カレンダーをつくろう!」

上半分が白紙になっているカレンダー用紙に,
好きな言葉や新年の抱負を書いてお部屋に
飾っていただこう!というコンセプトです。

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まずはお一人目の方!書かれた言葉はこちら。

『人には心,花に水』

…素敵なことばですよね。新聞か何かで偶然見て,
書き留めておかれたそうです。

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続いてはこの女性!

『おだやかに 和やかに ゆったりと』

…心を落ち着けて過ごしたいという思いを込められた
とのことですが,書く姿勢はまさにそのお言葉どおりでした。

しかも,半年も前に私がお伝えしたコメントをよく覚えてくださっていて,
「全体が逆三角形になるように文字を配置すればいいんですよね」と
言われた時の私の心の高揚といったらそれはもう!!(>_<)

懲りずにまた開催しますので,その際はぜひお越しくださいね!

10月20日「河合書道教室」第13回開催!

こんにちは,京都大学の河合です!
今日もたくさんの方が集まりました。

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これまでは,一般的な楷書・行書を素材として練習してきました。
しかぁし!これらは三千年の書の歴史のほんの一部分にすぎません。

そこで,三千年前の中国で使われていた古代文字(甲骨文字といいます)など,
現在の字形の基礎となった文字をご紹介しました。

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写真で取り上げているのは「神無」の甲骨文字バージョンです。
そういわれてみれば,なんとなく「神無」という字に見えてきませんか・・・?
ちなみに「神」の旁(「申」)は,稲妻の形をあらわしています!

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漢字の起源をちょっと踏まえるだけで,これまで何の疑いもなく
「しめす偏に申」と書いていた漢字が,だんだんありがたいものに
見えてきますね。
単なる字の練習にとどまらないのが河合書道教室!!(←手前味噌…)

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このお子さんは墨をすっていますね。墨汁に頼り切っている大人(私)の
面目まるつぶれです(笑)
今後はみんなで墨をすって書く機会をもちたいなぁ・・・

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通信添削で書道を学ばれているというこちらの男性!
本当に只者ではありません。いつも勉強させていただいております・・・

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コンクールの課題字「はな」に挑戦!
「出すからにはいい作品を書こう!」と盛り上がり,一生懸命練習しました。

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そして完成作品がこちら!!
たくさん書いた中でこの一枚が抜群に光っていました。
個人的には「な」の秀筆っぷりに思わず涙が・・・

選考結果がそろそろ発表されるらしいので(2014年2月15日現在),
楽しみに待ちましょう!

2013年9月30日 (月)

9月22日「河合書道教室」第12回開催!

こんにちは,京都大学の河合です!
8月はお休みをいただいたので,2か月ぶりの書道教室です(^^)

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今月の課題字は,9月の異名「菊咲月(きくさきづき)」です。

加えて,19日に見えた月が大変きれいだったので,
それを記念して「仲秋」「うさぎ」を加えました。
名月,ご覧になりましたか?見事な満月でしたね!

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書道の世界では,半切(はんせつ)という大きさの紙があります。
タテ140cm×ヨコ35cnで,たいてい和室に飾られている掛け軸は
この大きさとなっています。

そしてこの日,ついにこの半切に挑戦する方が現れました!
数か月前から,部屋の一角に大きな下敷きを「意味ありげに」
敷いておいた甲斐がありました(笑)

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半紙と半切,字面ではたった一文字の違いしかありませんが,
いざ書いてみるとその難易度は雲泥の差があるのです。

半紙では,とりあえず文字を書けば形になりますが,
半切の場合はそうはいきません。
文字の大小,緩急,潤滑といった多様な変化をうまくつけつつ,
同時に作品全体の一体感や統一感を持たせなければならないのです。
これが半切の難しさであり,また楽しさでもあります。

「手紙の字がうまく書ければそれでいい」という方こそ,
きっとこの半切に魅力を感じていただけると思います。


この日挑戦された方は,半切を一枚だけ書かれました。
実はこの半切,書いてみるとわかりますが,ものすごく疲れるのです。

それもそのはず,普段は2~4文字を書いて一息つけるところ,
半切では15文字くらい集中して書かねばなりません。
しかも,体を動かしながら書きますので,足腰への負担もあります。
こうしたことに絶えず気を遣いながら書くのですから,
一枚仕上げるのも一苦労です。

4月の書道教室のときにも,高校時代に書道部だった女性が
さらさらっと書かれていましたが,あれこそ経験者のなせる業ですね。
ですがそのぶん,書き上げた時の達成感は,半紙の時とは比べものになりません。

大変なだけ魅力がつまっている半切,今後とも挑戦者求む!

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こちらの母娘,久慈秋まつりに行く前に立ち寄ったとのこと。
7月の書道教室につづき2回目の参加です。

親子ならんで書く姿は本当に微笑ましいものです。

そしてその奥に座っているのは…

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ご存じ,すっかり常連さんの中学生です!

この日は,「菊」第5画目の転折(おれまがり)を集中特訓!
前に座っている女性(先ほど紹介したお母さん)が上手に書いているのを見て
「なんでこんなにうまく書けるのー!?」と悔しがりつつ,
最後はとても上手に書いていました。
その感覚,来月まで忘れないでね!(>_<)




終わり頃,自然と震災当時の話題になりました。

震災後のお話はこれまでよく聞いてきたのですが,
「震災の渦中」のお話をきちんと聞くのは今回が初めてでした。

今にも失われそうな我が娘の命を,周囲の助けを得ながら
かろうじて救い切ったお話に,ただ言葉を失うばかりでした。

今はこうしてお互いに笑いながら(写真の私は笑いすぎですが…)
話せていても,その背後には2年前の惨劇がたしかにあったのだということを,
改めて,むしろ初めて,実感できたように思います。

この書道教室が,新たな一歩のためのささやかな踏み台になれば,
小さくても続けている意味があるのだろうと信じています。

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*追伸その1*

8月19日から29日にかけて,学会発表のためインドネシア(ジョグジャカルタ)に
行ってきました!
野田村での書道教室をポスター形式で発表したところ,みなさん大変関心を
寄せてくださって,「すごく大切な活動だと思うからぜひ続けてほしい」
「私も参加したい」という,ありがたいコメントをいただきました。

いつの間にか,発表している時間よりも書道パフォーマンスをしている時間のほうが
長くなってしまったのは,ここだけの秘密。

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*追伸その2*

9月中旬に,とある勉強会でいつもお世話になっている方のご依頼を受けて,
イスラエルからいらっしゃった研究者の方のために書道教室を開催しました。
京町屋の一室を借りたこともあり,初めての書道をとても楽しんでくださいました。

漢字が全くわからなくても,筆で書かれた“何か”を「美しい」と感じてくれることを
嬉しく思うとともに,「この書線はどう書いているのか」と,
さながら日本人学習者のように的確に質問してくる様子に,驚きを隠せませんでした。

書道に国境はないことを強く悟った瞬間でした。

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2013年9月29日 (日)

7月29日「河合書道教室」第11回開催!

こんにちは,京都大学の河合です!
2日目は,いつもの和室でゆったりと楽しみます。

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今回の課題字は,7月の異名「文月」の語源といわれている
「文披月/書披月(ふみひろげつき)」と,
七夕にちなんだのであろう「愛逢月(めであいつき)」です。

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さて,一昨日の書道教室に来ていた女の子(抜け目なく勧誘済み!笑)は
来てくれたかな…?

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…二人とも来てくれました!\(^o^)/
写真は,うれしさのあまり挙動不審になっている河合先生。

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お孫さんを連れてきてくれるなど,この日は子どもが多く集まりました。
みんな元気いっぱいで,見ているこちらも自然と笑顔になります。

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先月から使い始めた朱墨!
当初は私のほうが緊張していましたが,だんだん慣れてきました。


今日の発見は,大人と子どもの取り組み方の違い。

大人の方の多くは,一筆一筆を慎重に入れていきます。
久しぶりに筆を執るという方は,特に「おそるおそる」という感じです。

話をお聞きすると,昔は紙が大変貴重だったため,一枚一枚を大切に扱うとのこと。
半紙がもったいない時は新聞紙に書いて練習していたそうです。

半紙が真っ黒になるまで使っている様子を見ますと,
日ごろの自分の姿勢を反省させられます…

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それに対して,子どもはそんなこと全くお構いなし!
ためらいなく次々と筆を入れ,一枚また一枚と紙を使っていきます。

さらに驚くべきは,「毎回すべて違う言葉を書いていく」という神業!

ほとんど考える時間なしに,「野原」「ゆう気」「学級」「気もち」「子ども」
「夏」「岩手」「黄色」…と目まぐるしく書いていきます。

考えてみればすごいことです。
「何でもいいから書いてください」と急に言われて,果たして躊躇なく書けるでしょうか。

私なんかは「こんなどうでもいい言葉は書けないな,じゃああの言葉はどうだろう,
いやでもなんかなぁ…」などと,過剰に理性を働かせて(他人の目を気にして)
逡巡してしまうのですが,この子たちにはそのストッパーがありません。
思いついた瞬間,何の抵抗もなく書いてしまうのです。

こういう光景に立ち会うと,「自分の思いを素直に表現する」ということの深みを感じます。

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こうした紙の山を見ると,懐かしい第1回の書道教室の中学生を思い出します。

今回の2人の女の子とは違い,彼女はすでに学校で書道を経験していました。
にもかかわらず,あのときの驚異的な取り組みかたは,
今回の女の子たちとそっくりでした。

一般に書道は“カタクルシイもの”として捉えられていますが,子どもたちにとっては,
自分の体内から「何か」をひたすら外に放出していく機会になっているのかもしれません。

ちなみに,その中学生の女の子は,書道教室に来ると
いつも学校生活の愚痴を次々と話してくれます…満面の笑顔で^^





*追伸*

毎日書道展という公募展で,佳作賞をいただきました!

タテ120cm×ヨコ90cmの紙に「透」と書いています。
これまでの作品が不健康でぎこちないものばかりだったので,
さわやかで明るい作品を書きたい!と思い,この字を選びました。

できるだけ“読める”字を書こう…と心がけていますが,
「こんなの読めないよ…」という声も多く,反省です。

次回はもっといい作品を書きます!

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